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アシストとのパートナー関係が始まったのも、アイアクトがWebソリューションのひとつとしてNORENの魅力に気づいたことに起因する。両社の間にはどのようなパートナーシップがあるのか。また、クライアントではなくNORENを活用してWebサイトを構築する制作側からみてのNORENの魅力などを伺った。

CMSの台頭が受注減になるかもしれない...

―アイアクトさんとアシストさんとの出会いのキッカケは何だったのでしょうか?

株式会社アシスト NOREN事業推進室室長 根津 豊(以下、根津)

弊社がNOREN事業を始めた2002年東京と大阪に拠点がある非常に勢いのあるWeb制作会社があるよ、ということでアイアクト※さんを紹介してくださったのが始まりだったでしょうか。

※アイアクトはコンテンツをゼロから創り上げる企画編集部門など多彩な専門スタッフを擁し、単なるWebサイトの制作業務だけでなく、Webに関連する様々なソリューションの提案も行い、Webのトータルプロデューサーとして順調に業績を伸ばしている。

―当時、CMSというツールはまだ日本に入ってきたばかりのころだったかと思いますが、アイアクトにとって「NOREN」の第一印象はいかがだったのでしょうか?

株式会社アイアクト 営業開発部部長 山田健嗣(以下、山田)

そうですね、それほどまだ広く認知されていなかったツールですので、弊社にとっても正直なところ「わからない」というのが第一印象でした。弊社は受託制作という形でWebを手作りしていたものですから、逆にCMSといったツールが入ってくることによって、仕事が減ってしまうのではないか、という懸念もありました。

ただ実際には、Webサイト構築において大切なのは結果の出せるサイトをいかに作れるかということ。どのような機能を盛り込めば目的にあったホームページが出来るのか?制作の方法が手作りなのかCMSなのかということは手段のひとつにすぎません。NORENを使うことで弊社のノウハウがより活かせるということが、NORENに取り組んだことでわかってきました。目的に応じて、手作りなのかCMSなのか使い分けることで、お客様本意の考え方につながると考えています。

デモサイト「NOREN商事」を制作

―実際に動き始めたのはNORENのデモサイトの構築からだったそうですね。

株式会社アシスト NOREN事業推進室プリセールス 八木康介

はい。NORENのビジネスを展開し始めましたが、トレーニングを受けていただくだけではなかなか伝え切れない部分が出てきました。そこでひとつWeb制作のプロの方にデモサイトを作っていただくことで、弊社だけではわからない気づきがあったり、スキルやノウハウが蓄積されるのではないか、ということでアイアクトさんに「NOREN商事」というデモサイトを制作していただくことになりました。

このデモサイトは、NORENにご興味をもたれたお客様にはご説明する際、必ず見ていただいており、NORENとはどのようなものかが非常によくわかるつくりになっています。また同時に、お客様がNORENを立ち上げやすいように工夫された、クイックスタートキットというツールもこのデモサイトをもとに制作していただきました。

―なるほど。実際NORENに触れてみて、制作会社としての印象はいかがでしたか?

株式会社アイアクト NOREN開発グループリーダー 高梨陵一(以下、高梨)

実際触れてみたところ、他のCMSと比べて"出来ることが非常に多い"と感じました。当時商用CMSも比較検討しましたが、NORENは非常に自由度が高いツールですね。実際にこういうことがしたい、と思ったときに実現できる手段が必ず存在します。ブログなどもCMSとして利用できるといわれていましたが、バージョン管理や承認機能等CMSとして必要不可欠な機能はありません。また他のCMSと比較しましてもNORENはシステム的にしっかりしています。そういった点で優れたツールだなと感じました。

―サイトを構築する上で、手作りであった今までのWebサイトと制作フローが違うといったとまどいはありませんでしたか?

高梨

デモサイトを構築したときは試行錯誤の連続でした。そこで感じたのはサイト構築作業自体のとまどいより、サイト構築の考え方、あり方を変えなければいけないということでした。通常のサイトでは制作してしまえばそれで終わりですが、CMSの場合は制作した後の運用があり、それが非常に重要です。ですので、設計段階から運用のことまで常に考えながらサイトを構築していかなければならない。そこが上手にできるかどうかが成功させるポイントだと思います。

株式会社アイアクト NOREN開発グループテクニカルディレクター 南澤祐也(以下、南澤)

NECエレクトロニクス様におきましては、数回にわたり作り直しをいたしました。これはヒアリングを進めていくうちに運用方法が変わってきたり、NORENの仕様にあわせて運用を調整したり、また、今後の運用を考えた場合、運用の破綻が予想されたりしたためでした。

NECエレクトロニクス社内ポータル

設計段階でのルール決めが運用を成功させる

―では実際の構築フローはどのような流れなのか教えていただけますか?

高梨

弊社では、ヒアリングから納品まで専任のコーディネーターが責任をもって対応するというのが特徴です。コーディネーターを立てたあと、まず最初にヒアリングを行うのですが、最も重要なのがこの段階でサイト全てをCMS化するのかどうか判断することです。必要な部分をCMS化することで開発コストを抑えられますし、効果的な運用につながると思います。

―CMS化する部分としない部分の判断はどのように行うのでしょうか?

高梨

CMS化することが決まったら、まず必要なのがルール作りです。通常のWebサイトではページのつぎはぎが簡単に出来ますが、CMSはテンプレートという枠のなかで、決まった方針の下で運用されていくことが前提となるため、初期段階から今後の運用方針まできちんとしたルールを決定したうえで構築する必要があります。そうしないと、構築した後に予定していた更新が出来ないなどサイトが破綻する事態にもなりかねません。ですので、このルール作りは時間をかけてしっかり作り込む必要があります。

弊社ではサイト構築前に「設計プロトタイプモデリング書」というかなりボリュームのあるドキュメントを作成して、HTMLの記述ルールやサイト構成などの詳細なルールを定義づけています。サイトの規模にもよりますが、200ページ規模の場合で1ヶ月程度この作業に時間をかけました。

―ルールが決まったら、いよいよ構築に入るのですね?

高梨

はい。もちろん構築を進めいきなり公開するのではなく、途中でいったん中間レビューを設け、お客様にサイトのチェックをしてもらいます。そこで今後の運用に支障が出ないかどうか確認をとります。この時点で軌道修正があったり新たな要望が発生したりするので、お客様の意向に沿った形で対応します。その後は週1回くらいのペースで進捗報告を行っています。進捗管理はお客様、アシストさんを含めたメーリングリストを活用しています。メーリングリストでは進捗管理以外にも、さまざまな情報共有の場としても活用しています。

またNORENでのサイト構築に関する疑問点はアシストさんがサポートしてくれるので、NORENの機能を最大限に活用できます。NORENは柔軟性があるシステムです。近鉄ホテルシステムズ様におきましては、ホテル予約システムがあり、NORENとの連携に苦慮すると思われましたが、NORENの機能で補完することができました。

都ホテルズ&リゾーツ(近鉄ホテルシステムズ)

―Webサイトの構築は修正が簡単にできると思われがちなので、修正の出し戻しが多くなるというケースが一般的には見られます。アイアクトさんの場合はそのあたりの対応はどのように行っているのでしょうか?

高梨

そうですね、非常に難しい問題だと思うのですが、お客様の意見には極力耳を傾けるようにはしています。ただ、出し戻しが多くなってしまうのは、最初のルール作りがしっかりしていないために発生してしまうのではないでしょうか。弊社ではキッチリ作り込んでいますので、出し戻しが頻繁に発生するということはあまり無く、比較的スムーズに対応できているかなとは思います。

また、NORENでは共通部分をコンポーネントとして管理できるので、1箇所修正すればすべて修正できますので、それが修正作業をスムーズに行える要因にもなっているでしょう。

―実際、カットオーバー後の運用サポートなども行っているとお聞きしているのですが?

高梨

はい。入力方法などのマニュアルをドキュメント化してお客様にお渡ししています。どこのフィールドに何を入れたら、どのように反映されるのか、といったことが書かれています。そのほかにもデモンストレーションなどを行って説明する場合もありますね。

NORENを活用したサイトを構築してからの印象はいかがですか?

南澤

Webサイトは使いやすいということが非常に大事ですが、作りやすいということも同じくらい大事だと思うんです。といいますのは、作りやすければ開発コストを抑えてお客様に安価に提供できますし、また、サイト構築後には必ず修正すべき点が発生するので、そのときのためにある程度手を加えやすいように構築しておくことが大事です。そういった点でNORENは非常にサイト構築がしやすく、そしてサイトの手直しも非常にしやすいツールであることは間違いないと思います。

ただ、いろいろな事が出来る反面、ある事をしようと思ったとき、制作者によって作り方が異なってしまうことがあります。同じ内容でも手直ししやすいサイトを構築するには、ある程度のノウハウが必要になってくるでしょうね。

お互い、無くてはならないパートナー

―今までのお話を伺って、NORENの販売元であるアシストさんはアイアクトさんに対してどのような印象を持たれていますか?

株式会社アイアクト 企画制作部部長 中村祐悦

そうですね、アシストさんはご自身の立ち位置が非常に明確なんですね。ですので、弊社が業務に取り組む領域も非常に明確になります。とはいえ、人と人とのつながりをとても大事にしてくれている会社ですので、パートナーとしてとても仕事がやりやすい関係になっていると思いますね。弊社はWeb制作に関しては専門家ですが、やはりソリューションの分野ではまだまだ弱い部分があります。それをNORENというツールを通じて補ってくれています。

―最後にアイアクトさんの今後についてお聞かせください。

山田

これまではNORENの開発パートナーとして業務を行っていましたが、これからは販売も含めお手伝いさせていただきWeb制作ソリューションのひとつとしてお客様に紹介していきたいと考えています。とはいえ、弊社のスタンスは始めにツールありきというのではありません。お客様が何をしたいのかという目的に合わせ、それを具現化することが役割です。それを実現するための強力なツールのひとつがNORENです。

おかげさまでこれまでデモサイトも含め、NORENを活かしたサイトを多数構築することができました。この実績をもとに、これからもお客様の目的にあったサイトを構築すると同時に、NORENの良さを100%出し切れるパートナーとして誠心誠意取り組んでいこうと思います。