DECLARATION私たちアイアクトとは

テクノロジーと向き合うとき、大切なことが2つあると私たちは考えています。

ひとつは、そのテクノロジーが、いまの、そして、どれだけの人を助け社会を良くするのかを見極めないといけないこと。
もうひとつは、そのテクノロジーが社会にとって有益であるなら、そのテクノロジーの持続性を保つために人や社会をどう巻き込んでいけるのかということ。
テクノロジーという言葉を、例えば、原子力、SNS、遡れば、公害を引き起こした産業のひとつひとつに置き換えれば、テクノロジーと向き合う私たちがどのようにあるべきかは想像できると思います。AIテクノロジーとの向き合い方もまったく同じことです。

2016年2月、IBM Watsonの日本語版がリリースされ、ご縁をいただき人の発話を理解し、回答を返すロボットのソフトウェアをWatsonを中心に作成しました。以降、AIチャットボットやAI検索のプロダクトを作り、多くの企業に提供して参りました。
ただ、一時期は最新だからというだけでそのテクノロジーを盲目的にお客様に推薦し、結果、お客様の課題が解決されないままであることも、事実ありました。

AIという急速な成長市場環境にいる以上、新しいテクノロジーで人や企業の興味を引き、マーケティングで売れる競合がおり、それらの企業や製品と戦わなければいけないのは、事業環境上、無視できないことであるのは事実です。ただ、私たちは、ソフトウェアテクノロジーがとても好きであり、人の可能性を拡張できるAIテクノロジー、まだまだ荒削りなAIテクノロジーをきちんと人に貢献出来るテクノロジーとしたいと思っています。
新しいこと、それ以上に、きちんと使え、人が喜ぶテクノロジーにすること。それが私たちのモチベーションの第一でもあり、私たちの提供価値の根本だと思っています。

私たちは、AIに限らず、いままで以上の可能性を持っているテクノロジー、そして、レガシーテクノロジーをも使って、多くの企業や行政の課題を解決できる製品をCogmoシリーズとして開発し、提供していきます。また、Cogmoの提供だけではなく、他のテクノロジーや私たちの知見や経験、加えて、パートナーの知見や経験をお客様向けに統合し、企業・行政、社会の課題を解決するための最高のソリューションを提供していきます。そして、私たちが提供するテクノロジーが、一部の人には貢献するが、他の人や社会を不幸にする、不利益を与えることがないよう、その持続性に責任を持っていきます。

「人と、社会の、いまをよくする、AIテクノロジー」を多くの人に届けられるようサービス化すること。そのサービス提供に責任を持つこと。そして、企業や行政のイマの改善・改革を伴走支援する、コンサルティングチームとして、成果を提供すること。アイアクトは、そのようなモチベーションと考えと哲学を持ったメンバーの集合体です。このような私たちに、お客様、新しいことにチャレンジしたい社会人、学生の人に興味を持っていただければ、幸いです。

最後となりますが、アイアクトの祖業であるWeb制作は、2025年7月、グループ会社に事業譲渡いたしました。30年に渡り、ご支援をいただきました方々、会社の成長を支えてきた方々に御礼申し上げます。AI専業となったアイアクトが、いまこのような、メンバー、哲学、サービス構成で事業を行えているのは、過去のアイアクトの歴史と文化があったこそ故です。その脈々たるものを途切れさせることなく、さらに太く広がる脈にしていきたいと思います。どうぞこれからもご指導の程、お願い致します。

2025年8月
代表取締役社長CTO 西原中也