アイアクト・Cogmoの持続性とその維持への取り組み
AIは通常のプログラムの10-30倍の電力を要すると言われています。
そもそも、私たちIT企業は電力を資源とした製品を提供する企業です。石化事業が原油を、製鉄事業が鉄鉱石がなければ成立せず、自動車メーカーが作った製品がガソリンや電力がなければ機能しないように、私たちは電力を消費して製品を作り、その製品を使うには電力が必要です。
東京をはじめとする世界の電力需要の伸びは、データセンターによる需要が大きく、日本では2018年140億kWhが2030年には900億と6.4倍、2050年には120,000億と860倍にもなると言われています。その電力を生み出す電源構成が太陽光発電などの比率が増えても、この電力消費の大幅な伸びからすればCO2排出や気候変動に影響を与えているのは明らかです。
また、資源だけではなく、SNSや動画メディアなどによる人の社会性への影響に代表されるように、AIによる間違った思考の形成、事実誤認など、IT・AIによる社会的な影響は科学的な因果関係が証明されていないものもあれど、私たち従事者が無視をしてよいような影響力ではなくなっています。
労働環境においても、リモート等、地方の人材を活かせ、地方経済・グローカルな経済にポジティブな影響を与えられる事業環境であったり、コーディングを主としたAIによるスキル代替されやすい人材環境と、人材やサプライチェーンについて自社の事業だけではなく、社会の未来を見据えデザインしなければならない環境に置かれた企業でもあります。
このような環境にいるからこそ、例えば、本来の製品価値を失わず、電池を加えることで内燃機関より低燃費を実現したハイブリッド車や、規制される前に自己責任として開発をした事故防止機能カメラのような製品を生み出していくことが、私たちの事業と製品の持続性として必要であることを強く認識し、企業活動におけるひとつひとつを常に地球目線、未来目線で見つめていきます。
持続性のために実施すること
AI専業となった2025年7月から以下の視点・指針を元に取り組んで参ります。
電力消費量の削減
効率的なプログラムの実装
効率的なインフラの選択
生成AIの利用における利用モデル、消費トークンの最適化
事業環境で排出するCO2のカーボンオフセット等によるゼロエミッション化
AIの影響力の最適化
AIのみに頼らない人の思考と判断を促すUI/UXの探求と実装
AIの精度へのコミット、精度管理機能の提供
判断根拠等AIの見える化技術の探求と研究、実装
事業影響力の認識・認知
デジタル、IT、AIと人の関係論についての知識獲得と人への影響力の認識
顧客フィードバックに対する真摯な事業・製品改善
業界全体への取り組みのフィードバックとそのリード
顧客への製品影響度の啓蒙と製品利用のメリットの提示
人材・サプライチェーンへの取り組み
ソフトウェアテクノロジー業界に生涯従事できるスキルの模索とその獲得支援
社会的にポジティブな待遇、人事制度の構築と確立
パートナー企業との共成長
グローバル以前に日本全国の人材の活用
学生・社会人に対する学ぶ機会の提供
事業活動におけるCO2排出
IBM Watson/IBM Cloud、AWS、通勤、オフィス電力など事業活動におけるCO2の排出量を可能な限り算出し、その排出量を気候変動に対する影響力を抑える世界的な信頼できる枠組みの中で相殺、事業活動における相対的なゼロエミッションを目指します。
2025年9月 | IBM Watson/IBM Cloud:算定中 AWS:算定中 通勤・在宅ワーク:算定中 オフィス環境:算定中 その他、事業活動に伴う排出:算定中 |
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※各算定値は、各種クラウドサービスが提示するもの、あるいは、弊社にて係数等を定め計算したものです。
その確からしさは、オフセット時などに第三者で評価いただき、必要に応じて見直しを行います。
※オフィス環境の電力量は、オフィス内の使用電力量・水道量を平均的な排出量係数で算出。ビル全体は含まず。